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光の教会 ~ 心が作った建物   - 2009/10/16

9年前に「光の教会~安藤忠雄の現場」という本が出版されました。
以前から行こうと思っていながら、教会へは行ってませんでした。しかし、この本を読んだとたんすぐ行きたくなり、雪の舞う寒い中、光の教会へ行ったことを思い出します。
教会の入り口にあった教会報に、「心が作った建物」という安藤さんの献堂式の挨拶が載っていました。
信者の代表の方、牧師さんからの幾つかの条件と大変厳しいコストを聞いて、おそらく最後まで出来ないだろうと予想したそうです。しかし信者の熱意と情熱に、希望を見出して、この仕事に賭けてみたそうです。
設計の途中も、大阪周辺での建設ラッシュからのコストの上昇、悪い地盤からの基礎工事への負担など・・困難な条件が出てきたそうです。
20年前、安藤さんも今のような有名人ではなく、厳しいコストで施工する会社が見つかりませんでした。しかし、ある建設会社が「この仕事は大変意義のある仕事だから経済性抜きにしてやりたい」と情熱をもった会社が現れました。
工事も大変だったようですが、建て主、設計者、施工者と ”人間の心の寄り集まり” が、力となって完成したそうです。
ものづくりは、つくる時のエネルギーが込められたものほど、力強くなるように思います。
光の教会 安藤忠雄の現場 : 著者 平松剛   建築資料研究社 発行
平松氏は構造の大家 ”木村俊彦”さんの事務所を出られた人です。ものづくりへの気持ちが強い方と思われます。  関係者(建て主である信者さんと牧師さん、設計担当者、建設会社の社長さんや監督さん・・・など)に当時のことを聞き取り、作られるプロセスをノンフィクションで書かれています。心がつながり、ひとつのものを作るみんなの思いが強く感じられる本です。
写真は、訪れた当時のものです。クリスマスの日、ろうそくがテーブルにひとつひとつに置いてありました。暖房のないコンクリート打放しの室内は、冷え込みが強く神経が研ぎ澄まされました。
十字架の光も澄んでいました。
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愛知県 名古屋 建築家 設計事務所 向井一規建築設計工房


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