mki-archi

home  concept  about  works  blog  link  contact


予想外…×…初心 ・ 森末の家 - 2014/12/06

« prev

 

先月の初めに各工務店にお願いした概算見積りが提出されて、お客さんと打合せさせてもらいました。

これが、大変な予算オーバーで驚きの金額でした。10坪の住宅をつくる難しさを感じました。

ほぼ平屋建てで、一部ロフト付きの吹抜けです。

間口が3mで奥行が13mというウナギの寝床という効率のよくない形です。

また、デザインの特徴である、前庭・光庭というトンネル状に抜けた空間の先に庭を包むための

格子や塀に手間がかかります。

室内の床面積とは別に、ゆとりを生むための無駄な空間を囲むために必要なデザインが・・・どうなるか?

ご要望を出来るだけかなえられるように設計させてもらいましたが・・・

しかし、それも増額の要因です。

現在、震災後の復興、東京オリンピックの準備と東の方では職人が足らない状況です。

また、ここ名古屋では、名駅周辺の再開発工事で、各職人が忙しい状況です。

これらは小さな住宅の工事まで、材料や職人の単価は上がってきています。

 

この難しい状況の中、ご理解いただき設計を進められるか・・・

まずは、減額の要素を提案しつつ、ご要望の中で我慢していただく項目との調整をさせてもらうことになりました。

かなりのオーバーなため減額にも限界はありますが、設計の内容に理解していただいている部分も多く、

互いの歩み寄りをめざして進んで行けそうです。

しかし、今後どうなるか・・・まだまだ気持ちを引き締めて調整をさせてもらいます。

今日は、ご協力いただける言葉をもらい、感謝いたします。

ありがとうございました。

 

ikki                      2014.12.4

 

いやー、大変です。本日、お客さんと再度のお話しをさせてもらいました。

建て主の方の計算から、どう頑張っても調整は難しそうなので、やはりこの計画は出来ないと思われたようです。

この規模の経験がなかったこちらも予想が出来ない金額が出てきて・・・対応が悪かったのは事実です。

本当に、こんな極小な家をつくるのは難しいです。

私の反省点は、建築を気に入っていただいている方(お客さん)と打合せをしていますが、

費用を出される方(建て主)は違う方での設計を進めてしまったことです。

この建築に対する想いがどのくらいもてるかどうかのことだと思います。

ここからの互いの歩みよりは、これまでの積み上げをどのように整理していくかが大切です。

毎回、私は顔を見ながら打ち合わせをさせてもらい、その中から次への方向性を考えさせてもらっていました。

しかし、真の顔(建て主)は見えてなかったようです。

大変、大きな勉強になりました。

 

ikki                      2014.12.9

 

早速、以前竣工したお客さんから励ましの電話をいただきました。

今回のことは、私にとってかなりレアなケースです。

お客さんの顔をシッカリ見てその人のためになる建築を一生懸命考えることを信条にやってきました。

これは、今までの竣工した建築に関しては徹底させてもらったつもりです。

この仕事のやり方は、間違いないと思います。今回、お客さんの事情もありその建て主の方との打ち合わせのないまま

進めてしまったことを後悔します。

組織事務所から独立して個人で設計活動を行っているのも、この人と人のつながりを大切にしての行為です。

世の大勢の方が、この人と人のつながりではなく気持ちの通わない仕事をされていると思います。

私にはそれが出来ない、やはり最後は喜んでくださる顔を見て、こちらの成果を感じます。

住宅の設計は、この人と人の関係がすべての成果につながると信じて来ました。

大きな会社で、担当者が上からの指示で打ち合わせを行い、予算に縛られた計画でまとめていく・・・

そんな気持ちの通わないことをしたくありません。

東京にいた時の組織事務所で、「YMDビル」という照明会社の自社ビルの設計を担当しました。

このときは、当時の社長、副社長さん(2代目の兄弟での役員)と、自社のビルですが、自宅をつくる感覚で建築を設計する機会を得ました。

これは、私にとって貴重な経験となりました。やはりここでも気持ちの通った建て主に喜んでいただけるものになりました。

ここで、初心に立ち返り 今後も取り組んでいきたいと思います。

 

電話をいただいたお客さんには、この気持ちを立ち返らせていただきました。

ありがとうございました。

 

ikki                 2014.12.10


« prev-  column 森末の家 / archive  -      

copyright©mki-archi All Rights Reserved.