2008年03月12日
岐阜再生住宅 / 丸太梁と天井
天井のプラスターボードが貼られた。
丸太の梁が浮き出るように現れた。リノベーションの見せ場である。
本当に趣のある梁である。偶然だが美しい丸太である。
この隣の丸太はこんなに力強くはなかった。
天井からの離れ具合もちょうど良い。
手間のかかる仕事、大工さんありがとうございました。
天窓からの光はここで四角に切取られる。
2008年03月11日
住まいの環境デザイン・アワード / 授賞式・パーティー
先週(3/4)新宿のリビングデザインセンターでの授賞式に参加させてもらいました。
グランプリ、環境デザイン最優秀賞、住空間デザイン最優秀賞の3点はお客さんの前での
プレゼンテーションがあり、緊張しました。
グランプリの「白山通りの家」は地熱をとり入れながら、また現場で掘り出した粘土を外壁に利用するなど高度な技術と、東京の都心において近隣とのおつき合いもテラスを介して積極的に取り組んでいく・・という総合的に評価の高いとても関心させられるものでした。建築のデザインもイタリアのベネチアにある塔状の建築をモチーフにした美しいものでした。建て主も建築のプロの設計者で、もうひとりの建築家との協同設計という、コラボレ−ションが大変上手く噛み合った本当にすばらしい建築でした。
私の「ヒトつながりの家」は時間が足らないこともあり室内空間の生活の様子が上手く伝わらず、審査員の方にもいまひとつの説明不足となりました。3層吹き抜けは住宅の使い方としてとても難しい所があり、今回の建て主の方だからこその解答かもしれません。審査員の中でも少し意見が別れたようです。やはり実際の生活の雰囲気を写真で伝えることは難しいようです。また私もこの住宅はしばらくいて、時間とともに起こりうる変化(光、風、音、臭い、人の気配)などを体で感じながらの体験型空間の評価が一番よいと思います。自分が室内で階段を上がったり下がったり、リビングやダイニングを行き来したり留まったり・・・と暮らしの中での理解度が必要でしょう。まだ良く模型写真からある程度の評価を頂いただけでもラッキーでした。環境デザインというのも、物理的な環境もあれば、人の気持ちを考えた精神的な環境もあります。私の設計しているものは、後者の精神的な環境であり、それを空間の中で3次元、4次元で体感しながら人の生活にどのように影響するかであると思います。
審査員の東利恵さんはお父さん(故東孝光氏)の設計された「塔の家」1967(青山のキラー通り)の経験から吹き抜けワンルームの生活を理解して頂いたようです。
また内藤廣さんからは「ヒト」の器として住宅を設計することへの意識は充分理解して頂いた上で、空間のインテリアが白い箱になっていることに疑問符を投げかけられました。何が良いかのアドバイスは直接ありませんが、『もう少し人の生活と合う、色・素材があるように思う』とのお話しでした。これは貴重なアドバイスです。今後の私の設計に大きな影響を与えて頂ける言葉でした。内藤さんは志摩にある「海の博物館」をはじめ、「安曇野いわさきちひろ絵本美術館」などとてもすばらしい建築を設計されています。自邸である2家族4世代の「共生住居」1984 は将来の生活の変化に対応できる、そして気持ちの良い住宅です。私の大好きな建築家です。内藤さんの優しいフランクな人柄に触れ合えただけで幸せでした。
授賞式の後のパーティーでの歓談はとても楽しいものでした。
主催者の方、審査員の方、今回はいろいろとお世話になりました。
ありがとうございました。
2008年03月10日
岐阜再生住宅 / 丸太梁・土間・庭
天井のプラスターボードを貼り始めました。
この斜め部分は、天井高さを高くしたため屋根の勾配を天井にも表した所です。
天井を高くしたのも、この赴きのある古い丸太梁を見せたかったからです。
大工さんにお願いして丸みのある梁の周りに合わせてプラスターボードを切取り貼ってもらいました。
仕上がりはとても綺麗で、さすが〜! という感じでした。
ありがとうございます。
先日、建て主の方と玄関の土間スペースと上がり間についてお話しました。
設計ではこの奥の巾の少ない所はコンクリー土間から20センチくらい上がった
板の間にする予定でした。
実はその右奥には、リビングダイニングがあり、私としてはプライバシーを考え、
直接正面から来客の視線を向けない方が良いかと思い・・の計画でした。
しかしそんなことよりは、リビングからの視覚的な気持ちよさや、
リビング前の廊下(巾狭い土間の右の上がった所)に腰掛けた時の庭への眺めの良さ、
そして、玄関土間の奥へのつながりの面白さなどを捕られました。
私もこの選択の方が良いと思います。
こちらの心配より建て主さんの方がキチンと良いものをご存じです。
設計をしていて、このように教えられることは良くあります。
本当に建て主の方に恵まれたと、いつも感じます。
ありがとうございました。
もうひとつ、庭のデザイナ− 糟谷さん に先週来て頂き途中経過を見てもらいました。
南側の露地に向けての生け垣は北側(庭の面)は葉がなく裏側となってます。
そこをカバーすること。
南東の角のブロック塀を予定外で撤去したため、その角のデザインを考えること。
駐車場の奥、庭の正面になる平家建て妻面前の樹木の選択など課題がたくさんです。
糟谷さんはそのひとつひとつに前向きに捕らえてもらいました。
また時々見てもらって、最終的には囲いネットや足場が外されてから、
最終デザインを決めてもらいます。
糟谷さんはいつも建築の現れ方をみて、それに合うような庭のデザインをしてもらえます。
とても助かります。いつもありがとうございます。
2008年03月05日
岐阜再生住宅 / 天窓
日に日に現場は進んでます。
天井の下地が出来てきて、天井の高さが認識できるようになりました。
天窓の位置、大きさもわかってきました。
時間とともに変化する光の入り方もイメージできます。
南側の庭からの光量や、見え方もわかってきました。
庭側から見るとこんな感じです。
丸太の梁も効いてます。
照明計画を設計時から少し変えようと思います。
梁を綺麗に見せるため、丸太梁から放したダウンライトをベースに、
両側壁からのスポットライトを付けます。
上(天井)に向けたり、
横(梁をなめるように)に向けたり
下(床面の必要な部分へ)に向けたり・・
と多様な展開ができるようにしたいと思います。
天井はいつもできるだけスッキリさせたいと思います。
シンプルな感じだと頭の上のことですが・・・気持ちが良いです。
天窓は屋根面にこのようにつきます。
雨じまいのためもう一回周囲を板金で立ち上げます。
透明ガラスのため中が見えてます。
2008年03月03日
岐阜再生住宅 / 門 バランス・光 陰翳礼讃
コンクリートの型枠はずしは楽しみな瞬間のひとつである。
このようなシンプルな壁はまず失敗はないが綺麗なことに越したことは無い。
外した後の庇とのバランスはとても気になる。今回のデザインの見せ場である。
浮いた庇の下にポーチへの隙間(穴)をつくる。
なかなかの良いバランスである。
脱型の職人さんはとても丁寧で几帳面な仕事っぷりでした。
外した桟木、型枠ベニヤ、金物などひとつひとつ釘を抜きながら、
材料を綺麗に並べながら・・・
表れてくる打ち放しが間違い無く美しく見えてくるのが確信できるような仕事でした。
再生する平家部分の寝室には天窓がつきます。
南側の庇を長めに延ばし、光を制限しました。
その分、天からの光が有り難く綺麗に入ります。
ガラスをクリア(透明)にして、光を直接インテリアに入れ込みます。
長めの庇の向こうには新しくできる庭があります。
今週、デザイナーの糟谷さんと打合せです。
2008年02月27日
高畑の家 / 住まいの環境デザイン・アワード 授賞
先日、現地審査をして頂いた「高畑の家」(ヒトつながりの家)の審査結果がでました。
『環境デザイン最優秀賞』を頂きました。詳しくは下記のアドレスへ・・・
住まいの環境デザイン・アワード2008
http://www.gas-efhome.jp/
3月4日にシンポジウムが開催されます。
空間の理解の難しいこの住宅は、どのようにプレゼンテーションして審査員の方々にわかって頂くかが
ポイントだと思っていました。
そこでこのような模型写真をトップ写真として出しました。
実物を大きく見せるのでは無く模型で見せることは、ひとつの挑戦でもあり、賭けでした。
屋内の空間のつながり、半地下から2階まで「空間」「人」がつながっていく様子、
物理的、精神的なつながりがわかると思います。
屋外の周辺環境と建築の関係は下記の断面パースで説明しました。
外部環境から屋内の機能、開口部などデザインされていることを示しています。
大切にしているのは、光・風・緑と視覚的な心地よさです。
特に冬の家族の生活は、床暖房(ピンク色の床部分 ー 半地下・1階)でささえられています。
この設備が無いと3層吹抜けの空間は成立しません。
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他は暮らしがわかるような写真を紹介して仕上げました。
人が身をもって体験しないとわからないような空間。
人が存在すること、動くことによって感じる空間。
一日の時間とともに変化する空間。
日々の経過、四季の中で経験する空間。
生活とともに人に与える環境は、家族をどのように育んでくれるだろか。
・・・・楽しみである。
2008年02月22日
岐阜再生住宅 / 耐震壁とデザイン
玄関部分の骨組みができ、筋交いや構造用合板で耐震壁が仕上がってきました。
壁をアプローチの通りに対して互い違いに配置して、
先が見え隠れしながら歩くような意識でデザインにしています。
その横には大きく拡がる南側の庭の景色が「木格子」越しに見える予定です。
もう少し奥に引いたアングルです。
実際は手前の壁はふさがれて、この抜ける様子は見えませんが、
構造的な耐震壁が互い違いにあることがよくわかると思います。
道路側の屋外から見た様子です。
中央の奥にある構造用合板の壁は特に重要で、その上に見える既存2階建ての角を補強するため
頑丈につくり柱・梁と緊結しました。
この壁のベースとなる基礎のコンクリートスラブは30センチ近くあります。
機能とデザインを融合する計画です。
2008年02月18日
岐阜再生住宅 / 玄関骨組
今回の再生住宅で新しくつくる骨組みは、この玄関・アプローチだけとなります。
平家の古〜い 一期工事部分と、後に出来た2階建ての二期工事部分との間に出来る玄関です。
屋根をゆるい勾配にして、薄く伏せたデザインです。
手前のブルーシート下は門として建つ、コンクリート打放しの壁となります。
屋外となる東側の軒の詳細です。コンクリート壁の門を入ったアプローチ空間となります。
1枚の軒として道路側へ薄く出して仕上げたいために、はしご状に組んで桁の上に乗せました。
少し前に監督さん大工さんそして外壁を貼っている板金屋さんと一緒に乗せたばっかりです。
水下の方の軒も1メートルほど出して、深い軒にしています。
左の梁部分にサッシが入り玄関となります。サッシの外側には吊り戸式の木格子が設けられます。
玄関と言いながら、サッシや木格子を使いながら、南側にできる駐車場(庭)とのつながりを考えた
テラスのような空間にしたいとおもいます。