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2007年01月11日
高畑の家/設計考察 私の回答 第3回「箱の中・1」
『垂直移動:核となる階段』

この夕景写真でインテリアの様子がわかると思う。
地下1階は半地下で、視線も風も南北(表と裏)を貫くようになっている。
1階はグランドから 1.7m 上に浮いている。主たる機能は、この階にあり、水廻り・ダイニングキッチン・リビング が配置されている。
中心にある階段を昇ったフロアが2階の子供のスペースになっている。庇の上にある横長の窓の中は子供達の遊び場を兼ねた納戸になる。階段上端のはしごから昇れる。
今回は1階の階段回りについてお話します。
鉄骨階段をあがった玄関戸を開けると下記のような階段が正面に現れる。玄関ホールのようなものは無く、コンパクトな土間のみで、リビングとダイニングの様子が見える。リビングの向こうには南側の庭が見えて開放的な視界になる。
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階段はグレーチング(スチール格子)で、上部からの光を下に透かしてくれる。
玄関からは地下に下りる木製の階段が目の前にあり、このスチールの階段と重なっている。3層のフロアは吹抜けになっていて、これらの階段でつながっている。
コンパクトな各階のフロアをこの階段によって上下し、大小の空間(天井高の違い、視覚的な外への拡がりの変化)を感じ取りながら生活する事を意図している。
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天井の低い包まれたダイニングキッチンからは、正面に階段、リビングがあり、その向こうに緑の庭を望める。前面が開放的な対面キッチンのスタイルだが、このキッチンの手前にダイニングスペースがある。このダイニングから洗面脱衣室→浴室、トイレへと繋がりプラン的にはかなりコンパクトである。この合理的な計画は今まで住まわれていたアパートでの生活が活かされている。
左側の並んだ引戸の中はすべて収納スペースである。右側は玄関戸。階段回りを回遊できるプランとしている。

1階に立った状態で、南側にあるコンクリート塀の上端に視線が合うような高さになり、塀の向こうにある隣地工場の緑を見ることができる。
中心に配置した3層をつなぐ階段は上下移動をするだけのものだけでなく、身体に与える感覚の体験を日々変化させながら楽しめることを期待している。
PS.
「西春の家」は水平移動しながら3つのブロック(寝室+収納/リビングダイニング+水廻り/子供スペース)を体験している。中庭(コート)をはさみ空間を分節し、つないでいる。
「高畑の家」は垂直移動しながら3つのブロックを体験している。
これは偶然ではなく、自らの意図として構築したものである。
水平面で開放的な「西春」に対して、「高畑」は光と視界を抑制し計画的な開口部を適宜デザインする。この視覚的な体験操作も考察しながら計画している。
『ふたつ』の対照的な設計が私の中では『ひとつ』の成果になっている。
「高畑の家」の細部については、またこれからのコラムでご紹介していきたい。
投稿者 mki : 2007年01月11日 19:02
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