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2007年01月17日
西春の家/「緩衝空間・緩衝装置」アンケート回答文 第5回

「建築と外部との関係」
建築は基本的な機能として内部空間をつくるものです。壁と屋根ができると建築になります。一度セパレートしながらいかに内部と外部をつなげるか。その関係性に工夫しています。機能が過多で滅菌ルームのように隔離されつつあるメーカーの住宅(高断熱高気密)に対抗しながら、外部との関係をストレートに持てるシンプルな建築をつくりたいと思ってます。全開放のガラスの温室のような建築では無く、自らが制限した外部(光、風、緑、視線)との関係をコントロールしつつ、建築の機能を果たすようなもの・・・
人に与える感覚的なものとして建築は、精神的な”気持ちの良さ”をどれだけ建築に演出できるかをもとめて設計しています。常に満たされるのでは無く、時と場合によって気持ちの変化を起こすような。自らが移動したり、物が可動したり、時間が経過すること(太陽の動き、四季の訪れ)によったりと・・・三次元ではなく、四次元の空間体験を設計しているつもりです。
私の中には、子供の頃に育った、山や川、田畑の景色の美しさを貯えています。今も四季折々に美しく感じる時があります。その自然の美しさと素直に関係する建築を目指しています。生活の中で、ふと気持ちのあらわれる瞬間、癒される想いを感じ、時を積み重ねる事が出来たら幸せかなと思います。
敷地の環境は、様々です。まずは与えられた環境を読み取り家族との対話を重ね、機能とデザインを練り合わせる。この練り合わせる時の合わせ方、センスが建築家の個々のものとならなければいけません。環境(敷地)があっての建築です。建築家はその敷地の環境を魅力として抽出する力が必要です。
奈良女子大学 生活環境学部 人間環境学科 住環境学専攻 住生活学研究室(今井研究室)
卒業論文「緩衝空間・緩衝装置」のためのアンケート調査 回答文より 第 5 回
*緩衝空間・緩衝装置とは 人と人、住宅と外部の関係を選択、調整する物理的空間・装置のこと
投稿者 mki : 2007年01月17日 14:34
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