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2007年12月20日

高畑の家 / ひとつながり の家

時を重ね育むワンルーム:
ドアのないワンルームの家は、いつも家族の気配を感じ、生活している。無意識の中で過ごす時間は後に意識として記憶される。それは経験となり思い出となり、人を育んでくれる。そして互いの気持ちを考えながら思いやりを持って暮らす大切さを学ぶ。包まれたひとつながりの空間で時を積み重ねて育まれる家族。

建築は器に過ぎない:
フロアは下から両親・皆・子供達だが、使うのは自由。どこで何をしようと気侭で良い。天気や季節によって居たい所、やりたいことによって使う場所、気分によって過ごしたい場所・・・人それぞれ様々で良い。機能は住み手が考えて使う。人が使い暮らすことにより建築は生かされる。
建築は器に過ぎない、しかし器の質から人も育まれる。

内外をつなぐ窓:
窓は周辺環境をとらえて、役割りを決めている。視覚的な開放と制限。バス通りや工場からの防音、防臭。太陽を捕らえ室の空気を一掃する天窓。湿気を防ぎ換気する浴室の水平窓。熱と音を制御するペアガラス。

床暖房で叶ったワンルームの住環境:
断熱:外壁は外貼りと中貼りの二重断熱として室内エネルギーを制御している。
冬:地階と1階に設けた床暖房は、部屋をひとつにつなぐあたたかな室気候をつくってくれる。
夏:室内頂部にある窓(ハイサイドライト)を始め、風通しのある開口部計画。

投稿者 mki : 15:46 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月17日

高畑の家 / 暮らし から 

生活をはじめて1年半くらい経った高畑の家にお邪魔した。
ワンルーム空間の暮らしは気になるところである。

南側につくったテラスにつながる築山は、子供達の遊び場となっている。
勾配を活かした遊びを自分達でみつけ楽しんでいた。

CIMG2177.JPG


2階の子供のフロアから常に下の様子がうかがえる。
庭、テラス、リビングと、光の恵みが覆っている。

CIMG2163.JPG


2階から下をのぞき見るような位置にソファが置いてある。
常につながっている空間は、互いを意識して暮らしている。

CIMG2159.JPG


2階からロフトへは、はしごで上がる。
子供達は秘密基地に入る気分である。
開放された吹抜けの中に窮屈な穴蔵をつくった。
包まれた安心感も欲しいと思ったからである。
木の枝につくられた鳥の巣のようにも思える。

CIMG2193.JPG

今回、クライアントに暮らしの様子を聞いてみた。
ひとつながりの家はどんなものか?
計画の段階でいくつかのプランの提案を行い、それぞれの良い所や悪い所をお話しして進めて来た。
大きな模型もつくり具体的な大きさや生活のイメージも伝えて来た。
そのためか、自分達にとって出来上がった空間は良い意味で大きくづれることはなかったと言われた。
実生活もイメージできるクライアントのおかげでこの住宅は生きているようだ。
一番のうれしい言葉は
「ずっと前からここで生活しているようです」
何度も打合せをさせてもらいつくり続けたものは、
身体にフィットした家になったと確認できた言葉であった。
階の違いや包まれた小さな空間も利用して、
自分の居場所を時に応じてつくりだし、暮らしているようだった。
想像以上の皆さんの暮らしぶりでした。
これからの暮らしが、ますます楽しみなお話しをうかがえた。

PS.
厳しい冬も地階と1階の床暖房のおかげで快適に生活されていました。


つくった家は単なる器です。
人が活き活きと暮らしてもらいたい器です。


投稿者 mki : 16:14 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月11日

高畑の家 / 模型 から

実際の写真からは、伝わりきれない空間のつながりがある。
静止した写真(あるアングルからレンズによって切りとられた2次元の表現)は、
日常の生活から感じ得る人の気配やつながりが伝えにくい。
実際は見ることの出来ない断面などで、全体を一度に見せて把握してもらうのに模型は有効である。
専門家であれば模型から空間の理解、創造は難しくない。
これまで「高畑の家」の竣工当時からの写真を何度も掲載してきたが、つながりの把握は難しかった
と思う。

0712V6010277.JPG

この模型をみて、3層が縦につながり、階段が生活の中心になっていることがわかると思う。
視覚、音、臭いなどでつながる暮らし。
程よいつながりで自分の居場所を見つけてほしい。

投稿者 mki : 11:57 | コメント (0) | トラックバック