天窓からの光はここで四角に切取られる。
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先日、建て主の方と玄関の土間スペースと上がり間についてお話しました。
設計ではこの奥の巾の少ない所はコンクリー土間から20センチくらい上がった
板の間にする予定でした。
実はその右奥には、リビングダイニングがあり、私としてはプライバシーを考え、
直接正面から来客の視線を向けない方が良いかと思い・・の計画でした。
しかしそんなことよりは、リビングからの視覚的な気持ちよさや、
リビング前の廊下(巾狭い土間の右の上がった所)に腰掛けた時の庭への眺めの良さ、
そして、玄関土間の奥へのつながりの面白さなどを捕られました。
私もこの選択の方が良いと思います。
こちらの心配より建て主さんの方がキチンと良いものをご存じです。
設計をしていて、このように教えられることは良くあります。
本当に建て主の方に恵まれたと、いつも感じます。
ありがとうございました。
もうひとつ、庭のデザイナ− 糟谷さん に先週来て頂き途中経過を見てもらいました。
南側の露地に向けての生け垣は北側(庭の面)は葉がなく裏側となってます。
そこをカバーすること。
南東の角のブロック塀を予定外で撤去したため、その角のデザインを考えること。
駐車場の奥、庭の正面になる平家建て妻面前の樹木の選択など課題がたくさんです。
糟谷さんはそのひとつひとつに前向きに捕らえてもらいました。
また時々見てもらって、最終的には囲いネットや足場が外されてから、
最終デザインを決めてもらいます。
糟谷さんはいつも建築の現れ方をみて、それに合うような庭のデザインをしてもらえます。
とても助かります。いつもありがとうございます。
庭側から見るとこんな感じです。
丸太の梁も効いてます。
照明計画を設計時から少し変えようと思います。
梁を綺麗に見せるため、丸太梁から放したダウンライトをベースに、
両側壁からのスポットライトを付けます。
上(天井)に向けたり、
横(梁をなめるように)に向けたり
下(床面の必要な部分へ)に向けたり・・
と多様な展開ができるようにしたいと思います。
天井はいつもできるだけスッキリさせたいと思います。
シンプルな感じだと頭の上のことですが・・・気持ちが良いです。
天窓は屋根面にこのようにつきます。
雨じまいのためもう一回周囲を板金で立ち上げます。
透明ガラスのため中が見えてます。
脱型の職人さんはとても丁寧で几帳面な仕事っぷりでした。
外した桟木、型枠ベニヤ、金物などひとつひとつ釘を抜きながら、
材料を綺麗に並べながら・・・
表れてくる打ち放しが間違い無く美しく見えてくるのが確信できるような仕事でした。
再生する平家部分の寝室には天窓がつきます。
南側の庇を長めに延ばし、光を制限しました。
その分、天からの光が有り難く綺麗に入ります。
ガラスをクリア(透明)にして、光を直接インテリアに入れ込みます。
長めの庇の向こうには新しくできる庭があります。
今週、デザイナーの糟谷さんと打合せです。
空間の理解の難しいこの住宅は、どのようにプレゼンテーションして審査員の方々にわかって頂くかが
ポイントだと思っていました。
そこでこのような模型写真をトップ写真として出しました。
実物を大きく見せるのでは無く模型で見せることは、ひとつの挑戦でもあり、賭けでした。
屋内の空間のつながり、半地下から2階まで「空間」「人」がつながっていく様子、
物理的、精神的なつながりがわかると思います。
屋外の周辺環境と建築の関係は下記の断面パースで説明しました。
外部環境から屋内の機能、開口部などデザインされていることを示しています。
大切にしているのは、光・風・緑と視覚的な心地よさです。
特に冬の家族の生活は、床暖房(ピンク色の床部分 ー 半地下・1階)でささえられています。
この設備が無いと3層吹抜けの空間は成立しません。
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他は暮らしがわかるような写真を紹介して仕上げました。
人が身をもって体験しないとわからないような空間。
人が存在すること、動くことによって感じる空間。
一日の時間とともに変化する空間。
日々の経過、四季の中で経験する空間。
生活とともに人に与える環境は、家族をどのように育んでくれるだろか。
・・・・楽しみである。
もう少し奥に引いたアングルです。
実際は手前の壁はふさがれて、この抜ける様子は見えませんが、
構造的な耐震壁が互い違いにあることがよくわかると思います。
道路側の屋外から見た様子です。
中央の奥にある構造用合板の壁は特に重要で、その上に見える既存2階建ての角を補強するため
頑丈につくり柱・梁と緊結しました。
この壁のベースとなる基礎のコンクリートスラブは30センチ近くあります。
機能とデザインを融合する計画です。
屋外となる東側の軒の詳細です。コンクリート壁の門を入ったアプローチ空間となります。
1枚の軒として道路側へ薄く出して仕上げたいために、はしご状に組んで桁の上に乗せました。
少し前に監督さん大工さんそして外壁を貼っている板金屋さんと一緒に乗せたばっかりです。
水下の方の軒も1メートルほど出して、深い軒にしています。
左の梁部分にサッシが入り玄関となります。サッシの外側には吊り戸式の木格子が設けられます。
玄関と言いながら、サッシや木格子を使いながら、南側にできる駐車場(庭)とのつながりを考えた
テラスのような空間にしたいとおもいます。
左側の縁側屋根を大屋根と一体として、デザインをシンプルにしました。
新旧の骨組みの合体です。以前と比べとてもガッチリした構造となりました。
手前のまん中付近にある四角い穴は天窓となります。
南側の抑え目の開口部からの光と、部屋の中央に落ちてくる天の光の差をねらっています。
光と影のコントラストが上手く行くといいのですが・・・
本日、事務局の方から「受賞候補となり、現地審査への段階に入りました」
と、連絡が来ました。
とりあえず審査員の目にはとまったと言うことです。
あとは、受賞できることを祈るばかりです。
今回の工事を担当して頂く、玉田建設さんの監督さんと大工さん二人は
皆さんベテランの方で助かります。経験豊富な方々との現場は安心してまかせられます。
古い平家建ての改築部分の基礎は、一部 新しく打ち直しました。
外部に面する基礎を堅固にし、外周の庭(コンクリート土間)との高さを調整することも考えました。
浮いている既設柱の下には土台が新設されます。
既設の基礎と土台の上に新しく土台を設け床組をしていきます。
防湿用の土間コンクリートも打ちました。
道路側(手前)の半分は駐車場になるため、取り除きました。
ここはまん中の梁を見せた寝室に生まれ変わります。
改めて計画の姿を模型写真で載せておきます。
下の写真は取り壊し前の全景です。
岐阜駅の南地域は古い建物が多く、近くには中山道もあり歴史もあり、
なつかしい街の臭いがただよいます。
何度かに分けて改築された現況はチグハグで、
今回の改修で全体の統一感を出して欲しいというのが、第一の要望でした。

予算の関係もあり、青空駐車案となった計画は庭を再生することをテーマに
スッキリした案となり、通りに対して開かれたものになりました。
この計画(青空駐車案)になり庭までの敷地全体の再生が出来たことは、
統一感を出すには良かったと思います。
玄関を兼ねた土間スペースが駐車場となる庭、その南側の緑(植歳)とつながるように
計画しました。

次回は南棟の半分が撤去された様子をお伝えします。
建築は器に過ぎない:
フロアは下から両親・皆・子供達だが、使うのは自由。どこで何をしようと気侭で良い。天気や季節によって居たい所、やりたいことによって使う場所、気分によって過ごしたい場所・・・人それぞれ様々で良い。機能は住み手が考えて使う。人が使い暮らすことにより建築は生かされる。
建築は器に過ぎない、しかし器の質から人も育まれる。
内外をつなぐ窓:
窓は周辺環境をとらえて、役割りを決めている。視覚的な開放と制限。バス通りや工場からの防音、防臭。太陽を捕らえ室の空気を一掃する天窓。湿気を防ぎ換気する浴室の水平窓。熱と音を制御するペアガラス。
床暖房で叶ったワンルームの住環境:
断熱:外壁は外貼りと中貼りの二重断熱として室内エネルギーを制御している。
冬:地階と1階に設けた床暖房は、部屋をひとつにつなぐあたたかな室気候をつくってくれる。
夏:室内頂部にある窓(ハイサイドライト)を始め、風通しのある開口部計画。
南側につくったテラスにつながる築山は、子供達の遊び場となっている。
勾配を活かした遊びを自分達でみつけ楽しんでいた。
2階の子供のフロアから常に下の様子がうかがえる。
庭、テラス、リビングと、光の恵みが覆っている。
2階から下をのぞき見るような位置にソファが置いてある。
常につながっている空間は、互いを意識して暮らしている。
2階からロフトへは、はしごで上がる。
子供達は秘密基地に入る気分である。
開放された吹抜けの中に窮屈な穴蔵をつくった。
包まれた安心感も欲しいと思ったからである。
木の枝につくられた鳥の巣のようにも思える。
今回、クライアントに暮らしの様子を聞いてみた。
ひとつながりの家はどんなものか?
計画の段階でいくつかのプランの提案を行い、それぞれの良い所や悪い所をお話しして進めて来た。
大きな模型もつくり具体的な大きさや生活のイメージも伝えて来た。
そのためか、自分達にとって出来上がった空間は良い意味で大きくづれることはなかったと言われた。
実生活もイメージできるクライアントのおかげでこの住宅は生きているようだ。
一番のうれしい言葉は
「ずっと前からここで生活しているようです」
何度も打合せをさせてもらいつくり続けたものは、
身体にフィットした家になったと確認できた言葉であった。
階の違いや包まれた小さな空間も利用して、
自分の居場所を時に応じてつくりだし、暮らしているようだった。
想像以上の皆さんの暮らしぶりでした。
これからの暮らしが、ますます楽しみなお話しをうかがえた。
PS.
厳しい冬も地階と1階の床暖房のおかげで快適に生活されていました。
つくった家は単なる器です。
人が活き活きと暮らしてもらいたい器です。