雑木林と語らいながら住む。
雑木林の中で里山の風景をスキップした空間で愉しむ住まい
建て主とともに土地を探し、ゆたかな自然に囲まれた土地を見つけました。遠くには伊賀盆地の山並みがあり、近くには雑木林と田園が拡がっている環境です。室内はスキップフロアのあるそれぞれの居場所で自らの風景を臨めます。「ソラハコ」と呼ばれる屋根上に飛び出す室からは、遠く山並みと夜には星空がロフトから臨めます。自然の恵みを身近に体感しながら日々を過ごす癒される空間です。そして、LDKを中心に家族がつながるワンルームは、個人と皆がつかず離れずの程よい空間構成となっています。














































三重県名張市
敷地:造成住宅地の端、雑木林と田園風景の中、遠くに伊賀盆地の山々
竣工:2014年4月
用途:戸建て住居
家族:夫婦・子供1人
構造:木造2階建て
敷地面積:331.21㎡(100坪)
延床面積:76.61㎡(23坪)
1階:53.83㎡(16坪)
2階:22.78㎡ (7坪)
撮影:西岡毅
中嶋大助/住む。
掲載:住む。 2017年夏号 泰文館
Pen No,393. 2015年11/1号 CCCメディアハウス
受賞:理想の家・グランプリ入選/2015年pen
里山にたたずむ小屋
土地探しから、長年の想いをつめこんだ家。洋服や靴にこだわりをもたれ、ものづくりの人のスピリットに探究心があるクライアントです。自然が豊かで伸びやかに暮らせる場所を希望され、山並みと田園の風景、雑木林に囲まれた敷地を見つけられました。伊賀盆地の南、名張での豊かな自然にめぐまれた里山です。黒い外観の箱は、緑の雑木林が栄え周囲の環境を活かす住風景をデザインしています。
居場所からのピクチャーウィンドウ
室内は全ての窓から緑と語り合える空間をそこ此処につくりました。玄関を入ってからの暖炉と里山の風景。小上がり畳とダイニング前の全開放引戸からデッキテラス、そして庭への拡がり。篭ったアトリエからのスリット窓。寝室からの横長窓。キッチンからの窓。浴室からの窓。子ども部屋からの小窓。各居場所からのピクチャーウィンドウをデザインしました。
暮らしの中で気配を感じる空間構成
里山の風景とつながる各居場所は、ワンルームのLDKを中心に室内全体でもお互いの存在を緩やかに感じられる見え隠れする空間構成です。取りかこむ雑木林の庭とのつながりは、木デッキテラスを介して大きく拡がり心地よい住まいとなります。
住まわれてから、親戚・友人があつまる楽しく和やかな家になっているそうです。